介護現場で働くヘルパーの間では人間関係のトラブルが起こりやすい傾向があります。
仕事のやり方が気に入らなかったり、日頃のストレスのはけ口にするためにいじめが起こったりすることがしばしばあるのです。
軽微なうちはあまり大きな問題になりませんが、程度が過ぎてしまうと仕事にも支障を来すようになります。
ヘルパー同士のコミュニケーションが円滑にできずに仕事が停滞する原因になったり、人間関係がギスギスしている様子が利用者に悟られてしまったりするからです。
このような状況になった場合には当事者同士での解決は困難であり、仕事に影響しているという観点から上司や経営側に働きかけるのが解決策になります。
当事者が訴えかけるよりも傍観者が話す方が客観性が高くて有効です。
現場全体への指導という形で介護への考え方や仕事のやり方に関する統一的な意識を持たせるようにしたり、ガイドラインやプロトコルを作って問題となっていた仕事内容に関して同じように行う形を作り上げたりすると解決につながります。
しかし、このような依頼をしても人間関係のトラブルを予防できても改善までには至らないことも少なくありません。
その場合には自分が渦中にあるなら転職することも検討するのが妥当です。
他の人である場合には転勤の可能性がないかを上司に相談するのも解決策になります。
発生した人間関係のトラブルを元通りにするのは難しいので、最後の手段はメンバーを入れ替えることなのです。